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人工産卵河川のメンテナンス

 釜無川支流の小武川には15年近く前に人工産卵河川が作られました。人工産卵河川は当時中央水研にいらっしゃった中村智幸さんが開発したものです。

 

 これは、砂防堰堤の水抜き穴から流れ出す浸透水を利用して、堰堤下に滞留する渓流魚に上質な産卵場を提供するため、甲斐駒清流懇話会が中心になり整備された人工の河川です。

 

 今回はここを管内とする峡北漁協が中心となり、甲斐駒清流懇話会の協力のもと、産卵前のメンテナンスが行われました。

 

 更に今回は子供たちを招いての見学会もあり、参加した関係者はやる気満々です。ただし天気は・・・・雨。

 

 

 先ずは消防ポンプを用いて、堆積した砂と泥を取り除きます。(消防ポンプを使う方法は、この方法の先駆者である高原川漁協の徳田参事に教えていただきました)

 

 

 少し深くなったところへ、こぶし大の石を沈めます。 

 

 

 準備してあった砂利をその上に撒きます。

 

 

 良い感じに仕上がりました、礫の間から水が湧き上がってくるように整備します。

 

 

 丁度そこへ見学会の子供たちがやってきました。雨なのでちょっとかわいそう。

 

 

 けれども水産技術センターの谷沢研究員が準備していた、魚を見て大よろこび。見て見てホラ

 

 

「魚ってヌルヌルしているけど、かわいいね」

 人工産卵河川の下流はかなり急になっていることから、ここで採捕・展示した当歳魚のイワナは、昨年人工産卵河川で再生産したが、下流に下らずに残存した個体とのことです。

 

 

 作業中はズーと雨でしたが、無事作業は終了。

 

 

 甲斐駒清流懇話会(特に安全部会の皆様)、峡北漁協、富士川砂防事務所白州出張所、水産技術センターの皆様、大変ご苦労様でした。

 来年は晴れることを願いつつ解散となりました。

 

 

2024年10月8日(火)

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