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人と魚にやさしい川づくり その1

 山梨県漁連では、国立研究開発法人 水産研究・教育機構の水産技術研究所から委託を受け、今年からこの事業を実施しています。

 

 当漁連での分担は、①現行の維持流量設定手法についての検討と②魚に優しい河川環境整備を推進するため、現状の問題点を聞き取りにより洗い出し、その解決策の提案です。

 

 今回は、魚にやさしい川づくり推進のため、河川環境整備において先進的な取り組みがなされている高知県へ視察に伺いました。

 

 

 飛行機の上からも川が気になります。これは熊野川。支流の北山川は澄んでいるのに、合流をよく見ればよく分かりますが、左から流れ込む本流が濁っています。そして、やや濁ったまま川の水は熊野灘へ流れて行きます。

 

 一日目は、日本で近自然河川工法の普及に努めた、福留脩文さんの手掛けた安田川の改修箇所を、まな弟子の近自然河川研究所の有川代表に案内していただきました。

 

 

 安田川が大きく蛇行する馬路村役場の向かいに、淵の再生と共に河岸浸食を防ぐための水制工が4基ありました。手前の1基はやや先端が崩れているものの、それ以外は皆しっかり残り、施工から15年以上経っても河岸浸食を防いでいます。【参考:土木学会 土木コレクション

 

 

 その少し下流には、福留さんの論文「淵環境を回復した低水路水制の設計とその環境機能の評価」に書かれた水制がありました。

 

 

 

 紙面上で理解したつもりになっていましたが、本物を見るのは初めて、感動です。ただし、スマホなので望遠がきかず、分かりにくいのが何とも歯がゆい!!

 

 この日の最後は、下流に造成されたアユの産卵場、夕焼けに光る土佐くろしお鉄道。

 

 

  その2 二日目へ続く。

 

2024年12月2日(月)

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