百点満点の濁水対策
濁水対策では、以前のこの欄でも何回か紹介させていただきました。
今回、とても優良な事例があるとのことで、現場を見学させていただきました。
場所は富士川本川の護岸工事現場です。従来土羽であった護岸をコンクリートの石張りにしています。
また、護岸の根が洗掘を受けないように、護岸の一番低いところに根固ブロックが設置されています。
つまり、川の水面より下で工事が行われるわけです。このため、川側から水が浸透してくるので、何もしないと作業場は水浸しになり濁水が生じてしまいます。
とある悪い事例:水がたまったところで重機を動かせば、当然グチャグチャと濁ります。
今回の現場は大量の水が浸透してきているものの、大きな水路が掘られ、また作業現場のレベルと1m近い高低差があります。
このため、水を濁らせることなく排水することができています。濁った水を沈殿させてきれいにするのは、なかなか困難なことなので、濁らせないことが最良の対策です。
更には排水した先には、念には念を入れて広く浅い沈殿池も設けられています。
これは・・・完璧!!
と思いきや、更に、更に、閉め切りが単なる土砂積みの場合、増水すると濁りを発生させながら流出します。
ここではフレコンバックを2段重ねにして、それを回避していました。
ここまでの対策を取っている現場を見た事はあまりなく、感激の見学になりました。
防災事業はとても大事なことです「ご迷惑をお掛けします」何てとんでもありません。これだけ十分な配慮して施工された(株)望月組土木に対し、厚く御礼申し上げます。
ただし、これらの対策は全て、施工者の任意仮設によるものです。排水のための経費についても、設計書に出てくるものではありません。つまり対策を取ればとるほど受注者の利益は減ってしまいます。これでは良心的な会社しか対応をしてくれないのも当然です。
これら濁りへの対策が、設計書に記載されるようになることが、今後の理想だと思います。
さてどうすれば良いことか? 会検で認められればできるのでしょうか?
山梨県の釣り情報|山梨県漁業協同組合連合会
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